国保連への「請求の流れ」を解説

国保連への「請求の流れ」を解説

国保連

国保連とは、国民健康団体連合会の略称です。

障がい福祉事業の事業所は、サービスの料金を利用者やその保護者に対して請求を行う訳でなく、国保連に対して請求を行います。

※参考 障がい福祉事業の指定を受けるメリットについて考える

 

請求の流れ

国保連への請求の流れを説明します。

国保連への初期作業

障がい福祉事業の指定を受けますと、まず、国保連の請求システム(「簡易システム」と言います。)のインストール作業と入金口座の設定、認証作業などを行います。

この辺りの締切は各府県の国保連で締切が違いますが、指定後に国保連から書類が郵送で送られてきますので、必ず締切を確認して指示に従って下さい。

この作業を怠ると、給付金(国保連からの入金)がありません!

注) 障がい福祉事業を始める場合は、必ずパソコンとインターネット接続が必要になります。

 

請求ルーティーン

毎月の請求手続きですが、

  • ①サービスを行う
  • ②次月の1日~10日までに前月分の実績入力と送信
  • ③次々月の初旬に返戻と入金状況を確認
  • ④次々月15日に前月分の請求分が入金(サービスは前々月分)

 

※②の段階で上限管理作業が発生する場合は、利用者が使っている同一サービス事業所とFAXでのやり取りが必要

上限管理については、こちらで詳しく解説しておりますので、ご覧下さい。

⇒ 申し訳ありません。現在非公開となっております。

 

請求ソフト

各社から請求ソフトがリリースされており、無料の国保連の「簡易システム」でなく有料ソフトを使用している場合もあります。

ただ、最終段階の請求は簡易システムでしか行えませんので、ソフトを2つ使用する形になります。

以下で、メリットとデメリットを対比しましたので参考にして下さい。

国保連の簡易システムと有料ソフト比較表

メリット

デメリット

国保連の簡易システム

無料

  • 使い勝手が悪いこと
  • 帳票の種類が少ないこと

有料ソフト

対応している帳票が豊富

  • 対応していないサービスがある
  • 固定費が圧迫→ 一万円弱から数万円単位のものがある。高価のものほど機能が多い。

※まずは、簡易システムを使用された後に、有料ソフトの検討をお勧めします。

※放課後等デイサービスや居宅介護では、カイポケシリーズがリーズナブルです。

 

最大のリスク

請求を失敗することで、給付金が翌月に入金されないということです。

再請求が可能ではありますが、金額が大きい場合は経営が一時的に苦しくなることが考えられます。

 

よくある質問

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Q 新規指定を受けたあとサービスを提供しているのでうが、3ヵ月経っても入金がありません。どうなっているのでしょうか?

  • A 新規請求作業を行っていないか、月初の請求作業を行っていないかが考えれます。

 

Q 当社は就労系サービスを行っており、毎月20日が従業員・利用者の締め日です。

  請求も締め日に合わせて毎月20日までを翌月に請求し、残り10日を翌々月に請求したいのですが?

  • A  毎月の実績で請求しますので、月途中で区切ることはできません。

 

Q 加算の届出をしたあと、気を付けることはありますか?

  • A 請求システムで加算関連項目を入力する必要があります。「一度加算チェックをすればよい加算」と「請求毎に入力が必要な加算」の2パターンに大別されますので、取漏れがないようにする必要があります。

 

まとめ

請求作業は、流れやシステムの入力方法などを覚える必要があり、特に上限管理を伴う請求は、慣れるまで3カ月以上は掛かります。

簡易システムを使うか有料ソフトを使用するかは、まず簡易システムを利用してから考えてみてはいかがでしょうか?

 

当センターにご依頼した際のサービス内容や価格等につきましてのご質問は、お電話またはメールフォームでお問合せ下さい。

〇 ご依頼希望の方につきましては、料金表をご覧ください。

 

申し訳ありませんが、障がい福祉事業の内容等についての無料相談は行っておりません。

 

〇 書類点検サービス(模擬実地指導)を希望の方はこちらをご覧ください。

〇 従業員研修希望の方はこちらをご覧ください。

 

それ以外の方は、事業所の指定権者である都道府県庁や市町村役場の担当窓口へのご相談をお願い致します。

 

 

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